2009年01月18日

2009年1月配信分 色と香りの記憶




安心する色。

秋の淡い紅葉の色。

ろうそくの炎の色。

夕焼けの色。

朝日のような力強さはない、どこか懐かしい色。

疲れた心を包み込むような、温かな色。

甘い蜜柑の色。

甘い渋い柿の色。

そして、

小鳥のヤマガラの胸の様な、フワフワと柔らかな色。


家の窓からぼんやりと灯かりが洩れる。

それは、

蛍光灯でもなく、

100ワットの裸電球でもない。

60ワットのオレンジ色。


子供の頃、

遊び疲れて

学生の頃、

部活にバイトに

そして

社会人になっても

この色を見ればホッとする。

それと同時に、

煙突から出る、薪風呂の煙り。

夕飯の匂い。

色と香りの記憶。



違う町並みに居ても、

どこかで、ふと懐かしさを感じることがある。

それは、

何かが、

言葉では言えない何かが、

色と香りの記憶にシンクロするからかも知れない。

懐かしさの記憶。

ほとんどの人に知らず知らずのうちに刻み込まれた、色と香りの記憶。


家に、

灯かりが灯る。

この家に

灯かりが灯り続ける。

ただそれだけが

なんと幸せなことか。

そして、新たに

「色と香りの記憶」を、

次世代に繋げられたら、

これほど素敵なことはないだろう。




posted by DO ART !! エッセイ集 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 坂本のサルサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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