2009年04月18日

2009年4月配信分 心の美を映し出す空間




四畳半の小さな空間に身を置く。

茶室。

質素な造り。

私は作法は知らない。

今は習い事としての作法には興味がない。

しかし、この部屋に座れば、利休が極め、

荒々しいまでの戦国武将らが競って身につけようとした「美」とは何かを考えさせられる。

茶の席では、花一輪と掛け軸をさりげなく飾る。

さらに派手な着物は利休の心にはそぐわない。

あくまでも質素に。

もてなす側の美意識が試される。


しかし、何をもって「美」というのか。

立ち振る舞い、さらには華やかでかつ色彩鮮やかなものを「美」と思ってきたが、

いまになって、モノトーンの中の「美」とは何かを考えさせられる。

利休が目指した究極の美とは何なのだろう。


この空間の中では、武士も町人も全ての人が平等であった。

かの時代には斬新な発想と言える。

華美な着物は勿論、武士の命と称される刀までも持って入ることは出来ない。

もてなす側ともてなされる側、あくまで「個」としての人間が相対するだけである。

つまり、人間としての「心の美」を映し出すために、極限まで無駄なものを削ぎ落とした、

利休の哲学的な空間の様に思える。




posted by DO ART !! エッセイ集 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 坂本のサルサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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