2009年11月18日

2009年11月配信分 「変わらない」は最高の「変化」




旅に出れば、

同じ宿に泊まることはそう多くはない。

でも、

2度3度と泊まることがあれば、

その時々に新しい発見を楽しみたい。

しかし、

本来、「旅館」と言うものは変わってはいけない。

何十年、何百年と続く旅館ならなおさらである。


何故なら、

旅人の本来の目的は旅館ではない。

観光であったり仕事であったり。

その中での「表向き」の旅館の役目は、

「日常からの別離」

と思われる。

しかし、

2度3度と泊まると、

ふと、我に帰り、ゆっくりと庭や部屋など旅館全体を見渡す時がある。

その時、

旅人は思い出すのである。

「どこか懐かしい」

と。

見ているようで見ていない。

しかし、心は記憶しているのである。


変わらぬ空間に

変わらぬ景色。

その中での変化は時の流れによるもの。

四季折々の花や庭木の表情など。

それは「変化」などではなく「成長」と呼ぶに相応しい。




自分は駆け抜けた時間に、どれだけ成長出来たのか。

目に映るものだけを見、

そのもの本来の表情を見落としてはいないだろうか。

それは日常を離れた時のみに気づく。

また、

旅人によっては、世代を渡り懐古することもあるだろう。

これらの時が旅館本来の役目なのではないだろうか。


急激に変化する時代。

時を止めることは並大抵のことではない。

しかし、

旅館は「時を止める」ことに最善の努力をする。

つまり、

「変わらない」

と言うことこそ、最高の「変化」なのである。

旅人もまた、そこに気づくことが出来れば、

楽しみ方の範囲が広がるのではないだろうか。



posted by DO ART !! エッセイ集 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 坂本のサルサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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