2012年10月18日

2012年10月配信分 霜始降(しもはじめてふる)



小雨。

少しひんやり。

昨日、暦は二十四節気の一つ霜降を迎えた。

雨が降り出すまでは騒がしかったヒヨドリのピーちゃんも、

降り始めてからは声をひそめている。

木陰に隠れて、肌寒さを感じているのだろうか。


小雨にまじって秋風が吹く。

深呼吸して土の香りを感じる。

秋風には別名がある。

古人は季節に色をつけた。


春は青。

夏は朱。

秋は白。

冬は玄(くろ)。

感性豊かな古人はその白を透明とし、「素風」「色なき風」と呼んだ。

美しい呼び名の風は、雨を強くし、

松風庵を霧に包み込んだ。

下界と切り離される瞬間である。

冷たい雨も木々には大切な存在だ。

この季節、姫榊は濃紺色の実をつける。

いまはまだ小さな黄緑の実が次々と育ってくる。

鳥達はそれをついばむ。

豊作に向けての雨。



記録的な暑さだったこの夏も、

彼岸を境に気温を下げた。

「霜降」とはよく言ったものだ。

やがて楓蔦黄(もみじつたきばむ)七十二候を迎えれば、

一気に晩秋が始まる。




posted by DO ART !! エッセイ集 at 00:00| Comment(0) | 坂本のサルサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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