2013年04月18日

2013年4月配信分 イノシシさんのお下がり



4月12日の山王祭の時期から4月下旬までの間、

松風庵の竹林には竹ノ子が顔を出す。

竹林を歩いては、竹ノ子を探すのが、子供の頃の楽しみの一つであった。

孟宗竹。

食用には最適である。

直径が20cm、長さが4、50cmのものでも十分柔らかい。

しかし、今年は、例年よりもはるかに少ない。

と言うより、

全てイノシシに先を越されている。

私たちはイノシシの食べ残し(?)を頂くことになる。

比叡山の山中もこの不景気で、食べ物がないのだろうか?



私が思う良い竹ノ子とは、

先の角(?)とさか(?)部分が大きく、黄色い。

さらに、

産毛がしっかりしてるもので、ずっしりと重いもの。

店先では見たことがない。



春雨の雨上がり、雫が垂れる竹ノ子は美しく、香りが良い。

普通、竹ノ子掘りは朝、地面から出る前のものを掘り起こす。

しかし、松風庵のは地上にしっかり顔を出したものが良い。

そして、

丁寧に、根本が見えるまで土をどけていく。

そうすると、

三日月のような形をした竹ノ子が表れる。

そう、竹ノ子は必ず三日月のような形をしているのである。

真っ直ぐではないのだ。

綺麗な「三日月」が表れたところで、お月様のアゴの部分からスコップを差し込む。

何故スコップなのか?

なんせ直径が20cmくらいなので、クワ細すぎて竹ノ子が欠けてしまうおそれがあるからだ。

あせらず丁寧に。

全てがスコップに乗ったところで持ち上げる。

重い。

2つが限界。

3つは抱えられない。

軍手と比較してみる。

軍手が2〜3つ並ぶ大きさ。

しかも、赤紫の根がしっかりついている。

ここが一番美味しいところだ。

普通、先の方が柔らかく好まれるのであるが、根本部分の歯ごたえと、ジューシーさがたまらない。

黄色く竹になりかけたものでも柔らかく食べれるのが、孟宗竹の特徴である。



これらを、

竹ノ子とワカメで炊く。

竹ノ子を木の芽と和える。

天ぷら。

みそ汁。



竹ノ子の掘り方を父に、

竹ノ子の味を母に教えてもいながら毎年この季節を過ごす。

天神山の山の恵みに感謝し、楽しみながら食する。

もちろん、

食べ残してくれたイノシシへの感謝も忘れずに。



posted by DO ART !! エッセイ集 at 00:00| Comment(0) | 坂本のサルサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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